そしてこの部屋にはもう一つ。最も恐ろしい『音』が响いている。
「あはははははっ！！ あはっ? あははは！！ うふふ、楽しい～?」
それは、无防备な男の背中へ数百度に热した鉄を押し付け、永远に消えない自分の名前を刻みつけながら大声で笑う悪魔の声。
「どう？ 小咲、热いの？」
「あづ、あづいでずぅ！！！！ 佳子ざま、やめ、やめでええええええええええ！！！」
「あはは、热いんだ！ ふふ、やめてあげないよ。だって、こんなに楽しいんだもん?」
焼印を押し付けられて「やめて」と泣き叫ぶ男に、「楽しいんだもん?」と言って焼印を押し付け続ける女。
咲夜は絶望と、怒りと、悲しみの涙を流しながら叫んだが、悪魔の耳にはちょうど良いスパイスであった。
咲夜は骨まで熔けるような热さによる激痛で闷え苦しみ、土下座の体势を解いて这って逃げようとした。 nwxs5.cc
背中の热さのおかげか、佳子の号令による呪缚から体が一时的に解放された。
「あん、もう。逃げちゃダメ……よっ！！」
佳子は逃げようとした咲夜を止めるために、手に持っている焼印へ全体重をかけた。
ベチイッ！！
「ひぎぃっっ！！！」
すると、咲夜は溃されたカエルのように床に腹を押し付けられる体势で溃れてしまい、さらに上からかけられ続ける重さのせいで全く身动きを取れない状态にされてしまった。
ジュジュジュジュジュ………
「あぎいいいいいいいいいいいいいい！！！？？」
强く押し付けられたことにより、咲夜はさらに体の奥の奥まで、内臓まで火を通されるのではないかと感じるほどの热さに苦しんむこととなった。
「うふ、うふふふふふっ?」
佳子は舌をペロリと口から出して、まるで买ってもらった玩具に名前を书き込む子供のように、闷え苦しむ咲夜に焼印を押し付け続けた。
咲夜はこの体势になってしまえば虫の标本と同じ。少しも动くことが出来ない。上からかけられ続ける体重と身を焦がすような灼热に咽び泣きながら耐え続けることしか出来なかった。
「ふふ、ふふふ！ 絶対に、絶対に消えないように、し～っかり刻み込んであげるからね……！」
佳子が目を烂々と妖しく辉かせながら语る言叶は、不思议と咲夜の耳を通过して直接脳へ伝わるように入ってきた。
「あなたは今日から一生、死ぬまで、永远に！ 私の物なんだから……?」
入ってきた佳子の言叶は縄のように连なり、咲夜の脳を缚り付けるように耳の奥で缲り返し、缲り返し反复された。
──あなたは今日から一生、死ぬまで、永远に、私の物なんだから……

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